学校ビオトープを作る上で、この渋川小学校、学校ビオトープの場合
地域協働合校 が事業主体にあります。
小学校の学区割りで、各学区ごとに、学校・子供たち児童・保護者・PTA・子供会・老人会・自治連合会・商工会・地域企業・各種町内団体・公民館・行政・等々これらの有志で構成されるもので、ビオトープづくり実行委員会も、ここからのボランティア参加となった。
ビオトープの専門家や有識者が不在で始まり、スタッフの勤勉なる学習で あちらこちらブチ当りながらも試行錯誤を繰り返し、それぞれが ひとつの目標を意識しながら、成長を遂げ 作り上げて来たと思う。
学校の児童たち。授業時間を割き、「総合の時間」に各学年 各クラス毎にすべての子供が、スコップや移植コテを使いバケツを持ち、一輪車をも押し穴掘りや石ころ拾い、池の法面成形の作業にも携わり、ぼくたちの、わたしたちのビオトープという意識を持ってもらいました。
現場外では、地元植物や昆虫の生息調査、完成後の指標に繋がるモニタリング。
後日の植物採取や植え込み作業をしてくれました。
子供たちと、保護者の親子作業日やPTAのお母さん、お父さんだけの作業日も設け、現場に入って泥にまみれいただきました。
学校の先生や公民館職員は常時、作業に加わってもらっておりました。
6月から12月までは毎月隔週(月2度)の土曜、日曜の午前中作業。1月2月は毎週土曜日の午前、午後に作業を実施。これはボランティアの集まり易さを考えたものです。実行委員のスタッフ以外では、工事期間中、数回の広報で参加を募りました。特に、定年で現役を退かれたばかりの若い お年寄り の参加が多く見られ
頼もしいかぎりでした。
掘削作業に手作業が必要な訳
協働合校による手作業、手作りが基本で始まったものですが重機による掘削には その土中の生態系を調査することなく 大きく切り取ってしまう危険性があるということ。また水脈等の決壊が有り得ること。で復旧の難しい結果に結びつく可能性があるからです出来うる限り、埋蔵文化財の発掘をするくらいの繊細な掘り方で進めていくことそんな気持ちが土中の生物を知ることにもなり、一連の生態系を学びまた再生、復元の意識につながります。
重機掘削作業に至った訳
与えられた用地は運動場の一角と言うこともあって学校用地が従前は水田跡地で 耕作されなくなって相当期間荒地になっていたことや接道する道路との高低差などから相当量の盛土がされており運動場の地盤の安定を図るため 地盤改良がされており地表面から60〜80センチはケミカル材で固められていました。
一部廃材と思われる舗装材の破片なども埋まっており(行政からの知らせはありませんでした)人力による掘削作業はすぐに行き詰まりました。既に用地土中は改変されてしまっていた事実があったからです。
残土処分や田んぼの土の搬入には 地元土木事業の関係者。給水装置は やはり地元設備事業者。と、お世話になりました。
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